鉛直自重支持 ワイヤ工法

◆ 鉛直自重ワイヤ支持工法とは

従来、鉛直自重支持材には全ねじを使用することが一般的ですが、本工法では、被支持材の
重量に応じて適切なワイヤ径を選定することで、全ねじに代えてワイヤを鉛直自重支持材として
使用いただけます。
本工法は「グリップルワイヤシステム・鉛直荷重支持工法」として、一般財団法人日本建築
センター（以下「BCJ」）の一般評定を取得しています(BCJ評定-SS0062-1)。
なお、耐震支持が必要な場合は、建築設備耐震設計・施工指針に則り、従来通りの
耐震支持施工が必要となります。

*日本建築センター（BCJ：建築の新工法や材料を評定する第三者機関）（BCJのリンクへ）

図：左は材料の全ねじ工法　・　右はグリップルのワイヤ工法です。

◆ワイヤ工法によるメリット

• 部材の軽量化で運搬時間が90%削減(施工以外に掛かる労務時間を削減)
• 作業者のスキルに依存しない(施工不良と二度手間のリスクを軽減)
• 現場での計測不要 （手間と計測ミスのリスクを軽減）
• 少ない使用部材（部材の落下リスクや間違いを軽減）
• 切断等の部材加工が不要（手間とけがのリスクを軽減）
• 廃材が出ない（廃棄時間の削減、エコ）

短時間で、正確な施工を求められる現場で、誰でも簡単に標準施工が出来る工法です。
省施工であることに合わせて、材料を大幅に削減する事で、鋼材製造時や運搬時に排出す
るCO2の削減、廃材削減等にも役に立ち、非常に地球にやさしい工法です。

 ◆　使用条件：

1. 被支持材の鉛直自重荷重・吊り高さ・施工環境に適したワイヤを選定すること。

• 被支持材がダクト・ケーブルラック・電気配線の場合は、吊りピッチ間の総重量に対する
• 安全率を5とし、配管の場合は安全率を8として使用すること（下記の表1参照）
• 吊り高さは、0.2～2 mの範囲で使用すること（下記の図※３参照）
• 吊りピッチは、公共建築標準仕様書等の広く用いられている仕様書等を基準にすること
• (下記の図の※４参照)
  使用は屋内のみ

2. 耐震支持が必要な場合（適用除外でない場合）は、建築設備耐震設計・施工指針2014年版に
　 則り適切に行うこと。なお、本工法を使用可能な耐震支持の種類は、被支持材の種類により
　異なる。

• ダクトはSA種まで
• ケーブルラック・電気配線はB種のみ
• 配管は、B種・100A以下・吊り間隔2m以下の条件を満たす場合のみ

3. 評定の対象となる部材は中間吊り材 （ワイヤ留め付け金具および端末金具を含むワイヤ）
　 （上記の図※１参照）
4. 被支持材・アンカー・振れ止め部材等は評定の対象外（上記の図 ※2参照）

◆カタログ

製品リスト・詳細はカタログをご覧ください。